「書かず」と「書けず」はどちらが正しい?古典初学者が最初につまずく基本動詞の見分け方とは!?
こんにちは!現役古文塾講師のゆうとです!
今回のテーマは基本動詞の見分け方
についてです。
四段活用動詞などの基本動詞は多くの人が
学校の授業で習っていると思います。
そして、
活用の方法も理解していると思います。
しかし、
それでもテストになるとなぜか間違えてしまう
という人もいるのではないでしょうか?
今回の記事を読めば、
動詞の活用を理解しているのに
なぜか間違えるという事が
無くなります。
逆に、この事を知らないと
動詞の活用を全て暗記しても、
テストで間違え続けるという
負のスパイラルに陥ります。
動詞の活用は全て暗記しているのに、
テストになると点が取れない人は、
古典には可能動詞が存在しない
ことを知らないのです。
「どういうこと?」
と思っていますよね。
今から解説していくので大丈夫です。
ここで分かりやすいように問題を出します。
「書く」は何活用動詞でしょうか?
先に答えを言いますね。
答えは四段活用動詞です。
それでは解説していきます。
まずは、活用形のおさらいです。
動詞に「ズ」をつけた時に「a」の母音が出た
ら四段活用動詞で、「e」の母音が出たら下二
段活用動詞です。
例えば、「捨てる」に「ズ」をつけたら
「捨てェず」になります。
「ェ」という母音が出ました。つまり、
これは下二段活用動詞です。
では、「書く」だとどうでしょうか?
ここで感の良い人は気づいたと思います。
「書く」って四段活用でも
下二段活用でもいけるくね?
たしかに、「書かァず」でも「書けェず」
でもいけそうですね。
しかし、
四段活用しかいけないのです。
なぜかって?
先程言ったように古典に可能動詞は
存在しないからです。
「書けェず」は「書くことができない」という
不可能を意味します。よって、可能動詞が存在
しない古文には、下二段活用の「書く」は存在
しないのです。
多くの人はこのルールを知らな
いから、活用表を覚えても
テストで点を取れないのです。
逆にこのことさえ知っていれ
ば、もう基本動詞の活用形で迷
うことはありません。
今回は古典の勉強を始めた人が最初に
つまずきやすい事を紹介しました。
今日覚えた事は忘れないようにしっかりと
復習しておいてください。
そうすれば、
周りの受験生と大きな
差をつけることができます。
頑張ってください!!
では。