古典教師@ゆうと

偏差値40台だった僕がたった3ヶ月で共通テストの古典•漢文で安定して8割取れるようになったノウハウを詰め込んだブログです。

音便って知ってる?古文読解で音便が必要になる理由とは!?

こんにちは。現役古文塾講師のゆうとです。

今回は、「音便って何?」「音便って重要な

の?」と思っている人に向けて、古文読解で

音便が必要な理由について語ります。

 

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もしこのまま音便の重要性に

気づかずにいたら、大学入試を

受ける時に絶対に困ります。

 

 

 

なぜなら

平成28年度のセンター試験から

去年の共通テストまでの間、

音便に関する問題が

古文全体の1.5割(7/50点分)出題され、

 

 

 

その僅かな差ができているかどうかが

合格か不合格かの命運を分けているからです。

でも、今回の記事を全て読んだら

 

 

 

音便の重要性に気づき、

第一志望合格につながります。

 

 

 

なぜ、音便は重要視されないのでしょうか?

音便が分からなくてもだいたいの意味で

古文読解できそう

と思っている人が多いからです。

 

 

 

しかし、

実は音便を知らないと解けない

問題が入試では頻出します。

 

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ここで1つ問題を出しますね。

「難しきことにあなり」の「あなり

の部分は何と訳しますか?

 

 

 

答えは「あるようだ」と訳します。

分からなかった人も結構いると思います。

でも、解説していくので大丈夫です。

まずは撥音便の復習からです。

 

 

 

撥音便とは、発音しにくい

「び•み•に•り•る」の音が発音

やすい「ん」の音に変わる

ことです。

 

 

 

例えば、

「飛て」は「飛で」に変わり、

「死たり」は「死で」に変わります。

 

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撥音便が分かったところで、

次は「あなり」がなぜ「あるようだ」と

訳すのかについて説明します。

 

 

 

それは「あなり」の「なり」は推定の助動詞

で、推定の助動詞は〜ようだ」と訳すから

です。

しかし、ここで

 

 

 

助動詞「なり」には、「断定」

の意味を持つものと「推定」の

意味を待つものの2種類がある

から区別できなくないか?

 

 

 

と思った人もいますよね?

大丈夫です。

今回「あなり」を「推定」で訳すのにはきちん

とした理由があります。

 

 

 

それは、推定の助動詞「なり」と

めり」は前にラ変活用の語が

くるとそれを撥音便化してしま

うからです。

 

 

 

さらに、撥音便の「ん」は表記

されないことがあるからです。

 

 

 

つまり、「あなり」は元々「あるなり」で、

その「あるなり」が撥音便化して「あんなり

になり、さらに「」が、省略されたという

ことです。

 

 

 

そして、「なり」の前にラ変活用

の語である「る」が存在してい

たことから、今回の「なり」は

「推定」の意で訳します。

 

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これで

音便なんか知らなくてもよくない?

という考えは無くなったと思います。

最初にも言ったように、

 

 

 

音便に関する問題は入試で

頻出します。

また、

音便を理解することで

 

 

 

共通テストの過去問題や模試で落としていた音便に関する7点分が取れるようになります。

そして、

 

 

 

そのたった7点があなたの

合否に大きく関わってきます。

受験というのはたったの1点で

合否が変わります。

 

 

 

だから

音便で7点分も落としていることに

危機感を感じ、

音便を覚える努力をしてください。

 

 

 

そうすることで、

今回を機会に

ライバルと差をつけることができます!

 

 

 

では。